2024年09月01日
食品や日用品を使い終えた後に残ったガラス瓶は、一手間加えればインテリアや実用品にリメイクすることができます。ガラス瓶の廃棄には手間やコストがかかるので、余ったガラス瓶は積極的にリメイクし、上手に活用してみてはいかがでしょうか。
今回はガラス瓶をリメイクするアイデアや、リメイクするための下準備について解説します。
空になったガラス瓶は、そのまま廃棄しているという方も多いでしょう。しかし、ガラス瓶は自治体のルールに則って廃棄しなければならないので、意外と手間やコストがかかります。特に業務でガラス瓶入りの食材や日用品を使っている場合、日常的にガラス瓶が出るので、廃棄するのも大変です。
そんなときは、ガラス瓶のリメイクにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ガラス瓶の中には、かわいい形状やデザインを採用しているものが多く、それ自体が素敵なインテリアになる可能性を秘めています。特に色付きのガラス瓶や、変わった形状をしているガラス瓶はインテリア性が高いので、ぜひオブジェとして活用してみましょう。
一方、シンプルな形状・デザインのガラス瓶は、キャンドルなど実用的なアイテムに生まれ変わらせることができます。また、かわいいリボンやレースで飾ったり、おしゃれなラベルを貼り付けたりすれば、スタイリッシュなガラス瓶に変身させることが可能です。
なお、ガラス瓶のリメイクには特別な道具や技術は必要なく、かつ短時間で作業できるので、これまで雑貨をリメイクした経験がない方でも気軽にチャレンジできるでしょう。
ガラス瓶をリメイクする際は、下準備として瓶をきれいに洗っておく必要があります。洗わずにリメイクすると、瓶に汚れが付着して見た目が悪くなったり、瓶に付いた臭いが気になったりする恐れがあるので注意しましょう。
広口のガラス瓶の洗い方は簡単で、一般的な食器と同じように、台所用の中性洗剤を含ませたスポンジで擦り洗いするだけです。高さがあって底まで手が届かないという場合は、柄付きのスポンジを使って洗浄するとよいでしょう。
なお、オリーブオイルの瓶など、内側に油分がこびりついている場合は、台所用中性洗剤の代わりに炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダのようなアルカリ性洗剤を使うのがおすすめです。油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤を使用すれば汚れが中和され、こびりついた汚れが落ちやすくなります。
具体的な洗い方としては、炭酸ソーダまたはセスキ炭酸ソーダの粉末を適量入れ、さらに水を入れてからガラス瓶に蓋をし、何度か振って汚れを落とします。
ぬるま湯を使うとさらに汚れが落ちやすくなりますが、熱湯を使うと瓶の中の空気が膨張し、振り洗いしている間に蓋のすき間から泡が漏れ出てくることがあるので注意しましょう。また、ガラス瓶の40℃以上の温度差があると破損しますので要注意です。
なお、この方法を使えば、手を入れられない狭口のガラス瓶も洗浄できます。
ただ、内部に頑固な汚れがこびりついている場合は、振り洗いだけでは落とせないことがあります。
そんなときは、卵の殻を使用しましょう。すり鉢などを使って卵の殻を細かく砕いたら、洗剤と一緒にガラス瓶に入れて蓋をし、振り洗いします。すると、卵の殻の研磨効果により、こびりついた汚れをきれいに落とせるようになります。
ガラス瓶をインテリアやオブジェとしてリメイクするアイデアを3つご紹介します。
最もスタンダードなリメイク方法は、花を挿す花瓶にリメイクする方法です。
好みの花を用意し、ガラス瓶の高さに合わせて茎をカットして挿すだけなので、とても簡単にリメイクできます。
中に水を入れて生花を飾るのはもちろん素敵ですが、ドライフラワーを使えば水やりや手入れの手間を省くことが可能です。また、大きめのガラス瓶なら、ハーバリウムにリメイクするという方法もあります。
ハーバリウムとは、プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラス瓶などの容器に入れ、専用のオイルに浸したものです。専用オイルが植物の色やみずみずしさを保持してくれるので、手入れをしなくてもきれいな状態をキープすることができます。
ハーバリウム専用のオイルさえ購入すれば、後は花とオイルを一緒にガラス瓶に入れていくだけなので、初心者でもおしゃれなハーバリウムを作ることが可能です。
ストームグラスとは、19世紀のヨーロッパで航海士が使用していた天候予測器のことです。
中には硝酸カリウムやエタノール、しょうのうなどの化学薬品を溶かした液体が入っており、天候によって結晶ができたり、ガラス全体が白くなったりする仕組みになっています。その様子が幻想的なことから、現在は天候予測器というより、変化を楽しむオブジェクトとして人気です。
ストームグラスは市販品もありますが、ガラス瓶と原材料を用意すれば自宅でも簡単に作れます。具体的には、水に硝酸カリウムと塩化アンモニウムを溶かしたものと、無水エタノールにしょうのうを溶かしたものを混ぜ、湯煎にかけながらかき混ぜるだけです。
冷めたらガラス瓶に適量を入れ、蓋をして好きな場所に飾りましょう。
透明なガラス瓶は、専用のスプレーを吹きかければ曇りガラスにリメイクすることができます。
曇りガラスにするとアンティークなイメージになり、インテリア性がアップします。おしゃれなラベルや紐などで飾り付ければ、よりスタイリッシュなオブジェになるでしょう。
ガラス瓶はインテリアやオブジェとしてだけでなく、実用的なアイテムにリメイクすることもできます。
ここでは具体的なアイデアを3つご紹介します。
スプーンやフォークなどのカトラリー入れとして利用する方法です。
箸入れとして使いたいなら背の高いガラス瓶、ティースプーンなど小さなものを入れるなら背の低いガラス瓶など、サイズを揃えて収納するとすっきりまとまります。
出し入れも簡単なので、食事をするとき、片付けるときの手間を省けるのも利点です。
耐熱のガラス瓶なら、アロマキャンドル入れとしてリメイクできます。市販のアロマキャンドルのサイズは商品によって異なるので、ガラス瓶の口径サイズを確かめてからキャンドルを購入するようにしましょう。
なお、ガラス瓶の厚みが薄いと外側が熱くなってしまい、やけどする危険があります。アロマキャンドル入れとしてリメイクするのなら、十分な厚みのあるガラス瓶を使いましょう。
市販のつまようじはプラスチック製の容器に入っているものが多く、そのまま店舗に置くのは抵抗があるという方も多いでしょう。
そんなときは、つまようじをガラス瓶に入れ替えるのがおすすめです。ガラス瓶に麻ひもを巻いたり、ステッカーを貼ったりすれば、おしゃれなようじ入れにリメイクできます。
ようじ入れにする場合は、つまようじの長さに合ったちょうどよいサイズのガラス瓶を使用しましょう。
空いたガラス瓶は、工夫次第でさまざまなアイテムにリメイクすることができます。
例えば、花を挿して花瓶代わりにしたり、専用の材料を使ってハーバリウムやストームグラスにリメイクしたりすれば、店舗を彩るおしゃれなインテリアに早変わりします。
もちろんインテリアだけでなく、カトラリー入れやアロマキャンドル入れ、ようじ入れなど、雑貨を入れるアイテムとして活用することもできます。
このように、ガラス瓶には多種多様なリメイク方法があるため、食材や日用品を使って余った空き瓶があったら、ぜひ店舗のインテリアや便利グッズとして生まれ変わらせてあげましょう。
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