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同じ石油からできているのに、化学の力で性質を変化させている

ポリプロピレンとポリエチレンの違いは?特徴や種類、用途についても解説

2024年12月15日

ポリプロピレンとポリエチレンの違いは?特徴や種類、用途についても解説

プラスチック素材として使用されるポリプロピレンとポリエチレンは、特徴や用途が異なります。

各特性を理解しておけば、より適切な用途でそれぞれのプラスチック容器を採用できるでしょう。

今回は、ポリプロピレンとポリエチレンの違いをご紹介します。

 

 

ポリプロピレンとポリエチレンの違い

 

ポリプロピレンとポリエチレンは、どちらも生産量が多いプラスチック素材です。

いずれも汎用性が高い素材で似ている点も多いですが、異なる点も多くあります。

以下では、ポリプロピレンとポリエチレンの違いについて解説します。

 

耐熱性

 

ポリプロピレンとポリエチレンは、耐熱性が異なります。

ポリエチレンの耐熱温度は約80度と低く、熱による変形や溶解のリスクが高いことが特徴です。一方、ポリプロピレンは耐熱性が高く、より高温に耐えられます。

ポリエチレンは、80℃を超える物質を入れることはもちろん、高温環境下で滅菌処理をする必要のある場合は使用できないので注意しましょう。

 

 

ポリプロピレンとポリエチレンは、色が異なることも特徴の一つです。

ポリエチレンは半透明の白っぽい外観で光を通しにくく、主にコンビニやスーパーの袋として使用されています。一方ポリプロピレンは無色に近い透明性を持ち、光を通しやすいことから、中身が見えやすい食品の容器やフィルム、シートとして使用される傾向があります。

より透明感を求める容器にしたいならポリプロピレン、透明感が必要ない場合はポリエチレンが適しているでしょう。

 

硬さ

 

ポリプロピレンは強度が高く、形状を維持したい場合に適しています。

一方、ポリエチレンはポリプロピレンよりも柔軟ですが、同じポリエチレンでも低密度のものと高密度のもので硬さや柔軟性が異なります。高密度ポリエチレンは低密度ポリエチレンに比べて硬く、強度も優れています。

用途に応じて採用するプラスチックを選択しましょう。

 

耐候性

 

耐候性は、日光や雨などの天候への耐久性のことです。

ポリプロピレンは高い耐候性を持ち、紫外線を受けても劣化しにくい特徴があります。

一方、ポリエチレンも耐久性がありますが、紫外線には弱い傾向があります。そのため、長期間屋外で使用する際は紫外線対策が必要です。

ただ、ポリエチレンは寒さや水には強い性質を持ちます。そのため、冬場や雨の日などでの使用を見越した製品を入れる容器には適しているでしょう。

 

 

ポリエチレンとは

 

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ポリエチレンは、原油が原料の人工物質である合成樹脂の一種です。

色は透明で、製品として加工する前は粒状です。ポリエチレン樹脂は「樹脂」と表記されているものの天然成分ではなく、ナフサという石油製品を分解して得られる合成原料です。

世界で最も生産量が多く、スーパー・コンビニのレジ袋や食品を保存するときに使う食品保存袋、ゴミ袋など日常的にも使用される機会が多い素材です。

また、ポリエチレンは「低密度ポリエチレン」と「高密度ポリエチレン」に分類できます。

 

低密度ポリエチレン

 

低密度ポリエチレンは名前の通り密度が低く、透明性があり、柔らかいのが特徴です。そのため、日常生活においてあらゆる用途で使用されています。

例えば、ビニール袋やマヨネーズの容器、牛乳パック・紙コップのラミネート素材などが代表的な例です。

 

高密度ポリエチレン

 

高密度ポリエチレンは、硬さや耐熱性に優れた密度の高いポリエチレンです。

日用品に多く使用されており、例えばシャンプーの容器や薬品の容器などに使われています。

また、高密度ポリエチレンは耐久性に優れており、割れにくく、さらに化学薬品や衝撃に対する耐久力が高いことも特徴です。

 

 

ポリプロピレンとは

 

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ポリプロピレンは、透明な気体であるプロピレンを利用して生成されるプラスチック素材です。

ポリエチレンに次いで生産量・資料量が多い素材であり、プラスチックの中でも最も軽いことが特徴です。

加工のしやすい素材であるため、近年では3Dプリンターの素材としても利用されています。

さらに、結晶化度が4075%と高く、衝撃や摩擦にも強い特性があり、包装材や自動車の部品、家庭用品など幅広い製品に適しているでしょう。

 

ポリプロピレンは大きく分けて、ホモポリマー・ランダムポリマー・ブロックコポリマーの3種類に分類され、それぞれ特性が異なります。

 

ホモポリマー

 

ホモポリマーは、ポリプロピレンの原料であるプロピレンのみで構成されているプラスチックです。外部から力を加えても変形しにくく、耐熱性が高い特性があります。

ホモポリマーは、主に野菜やお菓子のフィルムやテープ、不織布などに使用されています。

ただし、耐寒性が低いため、冷蔵保存が必要な商品への使用には不向きです。

 

ランダムポリマー

 

ランダムポリマーは、プロピレンに少量のエチレンを混ぜて共重合した素材です。透明性が高く、柔軟性に優れている特徴を持ちます。

ランダムポリマーは透明性が高いことから、注射器の本体やボトル容器、食品を包装する際のフィルムなどに使用されています。

 

ブロックコポリマー

 

ブロックコポリマーは、ホモポリマーに微細なゴム成分を掛け合わせて作られる素材です。変形に強いホモポリマーの中に、エチレンポリプロピレンゴムを掛け合わせることで、強い耐衝撃性を得ました。

耐衝撃性の強さを生かして、洗濯機や冷蔵庫などの家電部品やコンテナ、自動車部品などにもブロックコポリマーが使用されています。

 

 

ポリエチレンとポリプロピレンの共通点

 

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ポリエチレンとポリプロピレンには多くの違いがあることを紹介しましたが、共通点も存在します。

ポリエチレンとポリプロピレンの共通点は以下の通りです。

 

l  軽い

l  電気を通さない

l  吸水性が低い

l  安全性が高い

l  変形しやすい

 

ポリエチレンとポリプロピレンは単純な構造であるため、さまざまなサイズや形状に成形できます。また吸水性が低く、液体が染み込んだり薬品により変形したりすることもありません。

そのため、食品用の容器だけでなく薬品の容器として採用したい場合にも最適です。

 

 

ポリプロピレン・ポリエチレンを使用したおすすめの容器

 

斎藤容器には、ポリエチレン・ポリプロピレンを使用したおすすめの容器が3つあります。

他にも多くの容器を取り扱っているため、さまざまな容器も検討してみたいという方はぜひ斎藤容器までお問い合わせください。

 

PP-1200広口

 

ポリプロピレンの容器であり、高い耐熱性と耐薬品性を持つため食品だけでなく幅広い商品の容器としておすすめです。

軽量でありながら丈夫で気密性も高いため、湿気や外部環境から商品を守ります。

 

容量(ml

917.0

重量(g

65.0

直径(mm

92.0

高さ(mm

175.2

入数

80

口部サイズ

70ネジ/P-75

材質/

PP/ナチュラル

 

IN-1000

 

ポリプロピレンのチューブ型容器は、軽量で丈夫なことが特徴です。

チューブ型の容器は「はちみつ容器」としても最適で、密閉性が高いことから長期間はちみつの品質を維持して販売することが可能です。

 

容量(ml

785.0

重量(g

49.8

直径(mm

88.7

高さ(mm

173.5

入数

100

口部サイズ

ケアトンガリネジ

材質/

PP/ナチュラル

 

ビューティー75

 

蓋の開閉がしやすいポリエチレンの容器は、サプリメントやガム、キャンディなどの容器として最適です。

軽量であり、広口で商品を取り出しやすいため、日常使いする商品であれば消費者もストレスを感じることなく使用できます。

 

容量(ml

93.0

重量(g

10.0

直径(mm

42.0

高さ(mm

68.5

入数

600

口部サイズ

43打栓

材質/

PE/

 

※商品のスペックの寸法・入数は本体の値でキャップは含みません。

※商品スペックはコラム掲載時の値です。商品の規格・仕様は予告なく変更されることがあります。

OF(オーバーフロー):容器の口元まで水を入れた満注量のことです。

NET(ネット):正味容量のことです。

 

 

まとめ

 

ポリプロピレンとポリエチレンは、どちらも世界で広く使用されているプラスチックでそれぞれに適切な使い道があります。

斎藤容器では、ポリプロピレンやポリエチレンの容器を豊富に取りそろえています。

用途に合わせて自由に選択できるため、容器選びの際はぜひ斎藤容器までお問い合わせください。

 

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